STEP1 経営の基本方針を考える

Sustaina Cloudでは、パーパスを達成するためのマイルストーンとしてマテリアリティを作成することを推奨しています。上位概念には様々な種類がありますが、以下に概要をまとめています。

経営理念 (Management Philosophy)

  • 企業の存在意義や基本的な信条を示すもの。
  • 企業がどのような価値観を持って事業活動を行っているのかを示す核心的な考え方。

パーパス (Purpose)

  • 企業が存在する理由や目的を示すもの。
  • 「私たちはなぜここにいるのか?」という問いに答えるもの。

ビジョン (Vision)

  • 企業が長期的に目指す未来の姿や理想像。
  • 「私たちは将来、どのようになりたいのか?」という問いに答えるもの。

ミッション (Mission)

  • 企業が短期的・中期的に達成しようとする具体的な目標や役割。
  • 「私たちは何をしているのか?」という問いに答えるもの。

バリュー (Values)

  • 企業の文化や行動指針を示す、共有される価値観や原則。
  • 従業員が日々の業務を行う際の基盤となる考え方。

これらの要素は連動しており、基本的な順番としては、経営理念やパーパスが最も基本的な部分であり、それを具体化する形でバリュー、ミッション、そしてビジョンが続きます。

すべての組織がこれらの要素を明確に持っているわけではありません。しかし、これらの要素を持つことで、組織の方向性や価値観を明確にし、従業員やステークホルダーとの一貫性や整合性を高めることができます。

経営理念とパーパスの違いについて、経営理念は企業の価値観や信条、経営の方向性を示すものであり、一方、パーパスは、企業が社会にどのような価値を提供するために存在しているのかを示すものです。それぞれの企業や組織によって、これらの用語の定義や使い方が異なる場合があるため、具体的な文脈や文書においてどのように用いられているかを確認することも重要です。

Sustaina Cloudでは業界ごとの他社パーパス等の例を確認することができます。

金融機関のファウンデーション例

パーパス:持続可能な未来を実現するために、金融を通じて社会と共に成長する

ミッション:金融サービスを通じて、すべての人々の生活の質を向上させ、持続可能な社会の実現に貢献する

ビジョン:2030年までに、アジア太平洋地域で最も信頼される持続可能な金融機関としてのリーダーシップを築く

バリュー :時代の変化に柔軟に対応し、新しい価値を創出するためのイノベーションを常に追求あうる

Updated on 2023年9月22日

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